世の中では
『PS5は性能が良い』とか
『Steam Deckはコスパが良い』などよく聞く
これについて筆者は言いたい。
『結局どんだけ凄いんだよ』
『ちゃんと一覧表にして見せろよ』
『コスパを語るなら理論的に数値で語れよ』と
本記事では、そんな皆さんのイライラ解消の為、据え置き機のPS5/PS4とSwitch 、今流行りのポータブルゲーミングPCの5機種。これら計8機種全てのスペック、価格、メリデメをまとめて、それぞれの良さを数値で語れる様になる事を目的とする。
比較対象は人気のゲーム機
PS5、PS4、Switch 、Steam Deck、ROG ALLY、GPD Win Mini、GPD Win Max2、AYANEO2の8機種だ。
更に
それぞれの機種ではどのバリエーションを買うのがお得なのか?筆者の独自視点も入れて紹介しているので参考にして欲しい。
本記事を読むと
・それぞれの機種の性能・価格比較表
・ゲーム機のコスパ計算方法
・個人のパターン別コスパ最強マシン
が分かります。
要するに
『どのゲーム機が自分に合うか』が
数値に基づいて理論的に分かります。
結論
『どのゲーム機がコスパ最強機か?』
これは個人の趣味・嗜好により
以下の4パターンに分かれる。
その1
『家のテレビで好きなだけゲームやりたい』
→PS5 ディスクエディションがコスパ最強機
リンク
その2
『好きな場所で好きなだけゲームしたい』
→Steam Deck 256GBがコスパ最強機
リンク
その3
『今、1番熱い人気のPCゲーム機が欲しい』
→ROG ALLY extremeがコスパ最強機
リンク
その4
『パソコン作業が多いがたまにゲームもしたい』
→GPD Win Max2 2023がコスパ最強機
リンク
なぜそうなるのか、以下で数値検証します。
良かったらお付き合いください。
ゲーム機のコスパ計算方法
そもそもコスパとは何か?
そもそもコスパとはコストパフォーマンスの略で日本語では対費用効果と訳される。
一般的にこのクラスのゲーム機はGPUの性能によってゲーミング性能が決まるので、
本記事では
GPU性能(TFLOPS) ÷ 価格×100000 =コスパ
と算出している。
つまり、10万円辺り何TFLOPSなのかを計算する事で、性能の割に割高なのか、それともコスパが高いのかを算出している訳である。
簡単に言うと、
この値が高いほど、性能が良い割には価格が安いお得なモデル =コスパが高い
という事になります。
コスパ比較表から分かる事
機種別 性能コスパ比較表
機種 | CPU | RAM | 内部 スト レージ | GPU性能 FP32 TFLOPS | 価格 | GPU/価格 コスパ |
---|---|---|---|---|---|---|
参考:Switch (据え置き) | TegraX1改 | 4GB | 32GB | 1.8 | \29,980 | 6.00 |
SteamDeck 下位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 64GB eMMC | 1.6 | \59,800 | 2.68 |
SteamDeck 中位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 256GB SSD | 1.6 | \79,800 | 2.01 |
SteamDeck 上位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 512GB SSD | 1.6 | \99,800 | 1.6 |
AYANEO2 | Ryzen7 6800U | 32GB | 1TB SSD | 3.2 | \218,000 | 1.47 |
参考:PS4 (据え置き) | Jaguar×2 | 8GB | 512GB SSD | 4 | \32,978 | 12.13 |
ROG ALLY 下位モデル | RyzenZ1 | 16GB | 512GB SSD | 2.8 | \89,800 | 3.12 |
ROG ALLY 上位モデル | RyzenZ1 Extreme | 16GB | 512GB SSD | 8.6 | \109,800 | 7.83 |
GPD WIN MIN 下位モデル | Ryzen5 7640U | 16GB | 512GB SSD | 5.8 | \115,100 | 5.04 |
GPD WIN MIN 中下位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 512GB SSD | 8.9 | \143,700 | 6.19 |
GPD WIN MIN 中上位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 2TB SSD | 8.9 | \165,000 | 5.39 |
GPD WIN MIN 上位モデル | Ryzen7 7840U | 64GB | 2TB SSD | 8.9 | \192,400 | 4.63 |
GPD WIN MAX2 下位モデル | Ryzen7 6800U | 16GB | 1TB SSD | 4.4 | \169,400 | 2.60 |
GPD WIN MAX2 上位モデル | Ryzen7 6800U | 32GB | 2TB SSD | 4.4 | \189,800 | 2.32 |
GPD WIN MAX2 2023 下位モデル | Ryzen5 7640U | 16GB | 1TB SSD | 5.8 | \137,000 | 4.23 |
GPD WIN MAX2 2023 中下位モデル | Ryzen5 7640U | 32GB | 2TB SSD | 5.8 | \158,700 | 3.65 |
GPD WIN MAX2 2023 中上位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 2TB SSD | 8.9 | \178,300 | 4.99 |
GPD WIN MAX2 2023 上位モデル | Ryzen7 7840U | 64GB | 2TB SSD | 8.9 | \201,400 | 4.42 |
参考:PS5 (据え置き) | 8×Zen2 cores | 16GB | 825GB SSD | 10.2 | \60,890 | 16.75 |
・据え置き機(PS5,PS4,Switch)
PS5,PS4,Switchのコスパはエゲツない
特にPS5 はゲーム史上、最高コスパの16.75
ただ当然であるが、これらはゲーム機なのでパソコンの様に何でも出来る訳でもなく、ゲームしか出来ないのが欠点。
逆に言うと、ゲームを家でゆっくりやれれば良い人はPS5一択となるだろう。
世の中ではPS5が値上げして炎上していたりするが、円高の影響もあるし、元々これだけコスパが良いのだから、あまり値上げを責めないで欲しい、、、というのは冗談だが、
PS5はそのくらいコスパが高い事は見て取れると思う。
ROG ALLY(アールオージー エイライ)
PCゲーム機の中で1番コスパが高いのは
ROG ALLY で、コスパ7.83の高得点が出ている。
これは任天堂Switch 6.0よりも高い数値だ。
もちろんコスパが高いからと言ってゲームそのものが面白いかどうかは
関係ないが、数値上はROG ALLYはポータブルゲーミングPCの中では1番コスパが高い
お得な機種であり、実際に現在大人気なのも、うなづける。
ただ、このモデルはバッテリーの容量が40Whしかなく、他のモデルと比べてそこが見劣りする。性能が高い割にバッテリー容量が控えめなのだ。
実際に重い3Dゲームなどをやると1〜2時間程度でバッテリーが底を尽きてしまうので、長時間プレイするなら、モバイルバッテリーかアダプターが必要となる。
そこさえ許容できればROG ALLY は
WindowsポータブルゲーミングPCのベストバイになるだろう。
ここまでの性能コスパまとめ
・性能コスパが高いゲーム機は
1位:PS5 (16.75ポイント)
2位:PS4 (12.13ポイント)
3位:ROG ALLY(7.83ポイント)
『PS5』はゲーム史上最も性能コスパが高い
ポータブルPCゲーム機の中では
『ROG ALLY』が最も性能コスパが高い
特に『ROG ALLY』は性能を重視する
コアなゲームファン向けのポータブルゲーム機と言える。
もう一つの指標『ユーザー満足度コスパ』
これまでは単にGPU性能を価格で割ってコスパを出していたが、それだけでは実は不十分な部分があり、突っ込み所もあったと思う。
なぜなら、スペックだけ高くてもコントローラーが使いにくかったり、
ゲーム機そのものの出来が悪かったりしたら、良いゲーム機とは言えないのではないか?
という話である。
その通りだ。
という訳で次は
『ゲーム機としての評判・満足度を数値化』して
それを販売価格で割る事で コスパを比較してみようと思う。
Amazonでのユーザー評価(満足度)の点数は以下だ。
switch:4.6点 /5点満点
steam deck :4.7点 /5点満点
ayaneo2:4.5点
rog ally:4.5点
ps4: 4.3点
GPD Win Max2: 4.5点
gpd Win Max2 2023: 4.5点
ps5: 4.7点
gpd win miniは販売前の為、データなし
どれも大差が無いが、敢えて順位を付けると
・PS5とSteam Deckが同率1位で4.7点
・次にSwitchが4.6点で3位だ。
ポータブルPC機の中ではSteamdeckが1番ユーザー満足度が高いようだ。
この点数を先ほどの表に当てはめて
ユーザー評価÷価格=コスパとして算出したものが下の表となる。
ユーザー満足度コスパ比較表
機種 | CPU | RAM | 内部 ストレージ | 価格 | ユーザ 満足度 | 満足度/価格 コスパ |
---|---|---|---|---|---|---|
参考:Switch (据え置き) | TegraX1改 | 4GB | 32GB | 29980 | 4.6 | 4.60 |
SteamDeck 下位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 64GB eMMC | 59800 | 4.7 | 2.36 |
SteamDeck 中位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 256GB SSD | 79800 | 4.7 | 1.77 |
SteamDeck 上位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 512GB SSD | 99800 | 4.7 | 1.41 |
AYANEO2 | Ryzen7 6800U | 32GB | 1TB SSD | 218000 | 4.5 | 0.62 |
参考:PS4 (据え置き) | Jaguar×2 | 8GB | 512GB SSD | 32978 | 4.3 | 3.91 |
ROG ALLY 下位モデル | RyzenZ1 | 16GB | 512GB SSD | 89800 | 4.5 | 1.50 |
ROG ALLY 上位モデル | RyzenZ1 Extreme | 16GB | 512GB SSD | 109800 | 4.5 | 1.23 |
GPD WIN MIN 下位モデル | Ryzen5 7640U | 16GB | 512GB SSD | 115100 | ー | ー |
GPD WIN MIN 中下位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 512GB SSD | 143700 | ー | ー |
GPD WIN MIN 中上位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 2TB SSD | 165000 | ー | ー |
GPD WIN MIN 上位モデル | Ryzen7 7840U | 64GB | 2TB SSD | 192400 | ー | ー |
GPD WIN MAX2 下位モデル | Ryzen7 6800U | 16GB | 1TB SSD | 169400 | 4.5 | 0.80 |
GPD WIN MAX2 上位モデル | Ryzen7 6800U | 32GB | 2TB SSD | 189800 | 4.5 | 0.71 |
GPD WIN MAX2 2023 下位モデル | Ryzen5 7640U | 16GB | 1TB SSD | 137000 | 4.5 | 0.99 |
GPD WIN MAX2 2023 中下位モデル | Ryzen5 7640U | 32GB | 2TB SSD | 158700 | 4.5 | 0.85 |
GPD WIN MAX2 2023 中上位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 2TB SSD | 178300 | 4.5 | 0.76 |
GPD WIN MAX2 2023 上位モデル | Ryzen7 7840U | 64GB | 2TB SSD | 201400 | 4.5 | 0.67 |
参考:PS5(据え置き) | 8×Zen2 cores | 16GB | 825GB SSD | 60890 | 4.7 | 2.32 |
満足度コスパ比較表から分かる事
今度は先ほどの性能コスパ表と違い、
Nintendo Switchが4.6ポイントでトップとなっている
続いてPS4が3.91ポイントで2位
そしてSteamDeckが2.36ポイントで3位
相変わらず据え置き機が強いが、注目すべきはSteamDeck
Steamdeck |
ポータブルPCゲーム機の中ではSteamDeckが
ユーザー満足度コスパNo.1であり、これは内部ストレージ64~512GBどのモデルであっても他のゲーミングPCを凌駕している。
ここまでのユーザー満足度コスパまとめ
・満足度コスパが高いゲーム機は
1位:Switch(4.6ポイント)
2位:PS4 (3.9ポイント)
3位:Steam Deck(2.36ポイント)
ポータブルPCゲーム機の中では『SteamDeck』が最もユーザー満足度コスパが高い
また64GB~512GBまで幅広くユーザーに受け入れられている。
よって
SteamDeckは万人に受けるゲーム機と言える
最後の指標『万能パソコンとしてのコスパ』
最後の視点として今回windowsゲームマシンを取り上げているので
『パソコンとしても使える万能マシン』のコスパ比較を行いたい。
今回、取り上げた中でGPD Win Min と GPD Win Max2は
共に物理キーボードがついた異色のマシンである。
その中でもGPD Win Max2は10.1inchの大画面を持ち
キーボードも大きめでブラインドタッチも可能なPCとして使えるモデルである。
このモデルは現在、CPUやRAMやストレージ違いで多くのモデルが売られているので
どれがコスパが良いか比較してみようと思う。
比較した表がこちら
万能パソコンとしてのコスパ比較表
機種 | CPU | RAM | 内部 ストレージ | GPU FP32 TFLOPS | 価格 | 画面サイズ | 物理 キーボード | バッテリー | GPU/価格 コスパ | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
参考:Switch (据え置き) | Tegra X1改 | 4GB | 32GB | 1.8 | 29980 | 6.2inch | × | 16Wh | 6.00 | ||
SteamDeck 下位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 64GB eMMC | 1.6 | 59800 | 7inch | × | 40wh | 2.68 | ||
SteamDeck 中位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 256GB SSD | 1.6 | 79800 | 7inch | × | 40wh | 2.01 | ||
SteamDeck 上位モデル | AMD ZEN2 | 16GB | 512GB SSD | 1.6 | 99800 | 7inch | × | 40wh | 1.60 | ||
AYANEO2 | Ryzen7 6800U | 32GB | 1TB SSD | 3.2 | 218000 | 7inch | × | 50wh | 1.47 | ||
参考:PS4 (据え置き) | Jaguar ×2 | 8GB | 512GB SSD | 4.0 | 32978 | × | × | - | 12.13 | ||
ROG ALLY 下位モデル | RyzenZ1 | 16GB | 512GB SSD | 2.8 | 89800 | 7inch | × | 40wh | 3.12 | ||
ROG ALLY 上位モデル | RyzenZ1 Extreme | 16GB | 512GB SSD | 8.6 | 109800 | 7inch | × | 40wh | 7.83 | ||
GPD WIN MIN 下位モデル | Ryzen5 7640U | 16GB | 512GB SSD | 5.8 | 115100 | 7inch | 〇 | 44wh | 5.04 | ||
GPD WIN MIN 中下位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 512GB SSD | 8.9 | 143700 | 7inch | 〇 | 44wh | 6.19 | ||
GPD WIN MIN 中上位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 2TB SSD | 8.9 | 165000 | 7inch | 〇 | 44wh | 5.39 | ||
GPD WIN MIN 上位モデル | Ryzen7 7840U | 64GB | 2TB SSD | 8.9 | 192400 | 7inch | 〇 | 44wh | 4.63 | ||
GPD WIN MAX2 下位モデル | Ryzen7 6800U | 16GB | 1TB SSD | 4.4 | 169400 | 10.1 inch | ◎ | 67wh | 2.60 | ||
GPD WIN MAX2 上位モデル | Ryzen7 6800U | 32GB | 2TB SSD | 4.4 | 189800 | 10.1 inch | ◎ | 67wh | 2.32 | ||
GPD WIN MAX2 2023 下位モデル | Ryzen5 7640U | 16GB | 1TB SSD | 5.8 | 137000 | 10.1 inch | ◎ | 67wh | 4.23 | ||
GPD WIN MAX2 2023 中下位モデル | Ryzen5 7640U | 32GB | 2TB SSD | 5.8 | 158700 | 10.1 inch | ◎ | 67wh | 3.65 | ||
GPD WIN MAX2 2023 中上位モデル | Ryzen7 7840U | 32GB | 2TB SSD | 8.9 | 178300 | 10.1 inch | ◎ | 67wh | 4.99 | ||
GPD WIN MAX2 2023 上位モデル | Ryzen7 7840U | 64GB | 2TB SSD | 8.9 | 201400 | 10.1 inch | ◎ | 67wh | 4.42 | ||
参考:PS5 (据え置き) | 8×Zen2 cores | 16GB | 825GB SSD | 10.2 | 60890 | × | × | - | 16.75 |
かなり表が見えにくくなってしまったが、お分かりだろうか?
万能パソコン比較表から分かる事
物理キーボードを備えるGPD Winシリーズで見ると
GPD WIN MIN の中下位モデル
Ryzen7 7840U 32GB 512GB SSDモデルが一番性能コスパが高い
またキーボードが大きく普通のPCとしても使えるMaxシリーズの中では
GPD WIN MAX2 2023 の中上位モデル
Ryzen7 7840U 32GB 2TB SSDモデルが一番性能コスパが高い
よって
GPD WIN MAX2 2023 の中上位モデル
Ryzen7 7840U 32GB 2TB SSDは
万能に使えるコスパ最強ゲーミングPCと言える。
計8機種の性能・価格・コスパ比較表
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まとめ
『どのゲーム機がコスパ最強機か?』
『自分はどんなゲーム機を選ぶべきか?』
これは個人の趣味・嗜好により
以下の4パターンに分かれる。
その1
『家のテレビで好きなだけゲームやりたい人』
→PS5 ディスクエディションが良い
理由:ゲーム史上、最高のコスパゲーム機だから
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その2
『好きな場所で好きなだけゲームしたい人』
→Steam Deck 256GBが良い
理由:最もユーザー満足度コスパが高いポータブルゲーム機だから
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その3
『今、1番熱い人気のPCゲーム機が欲しい人』
→ROG ALLY extremeがコスパ最強機
理由:最も性能コスパが高いポータブルゲーム機だから
リンク
その4
『パソコン作業が多いがたまにゲームもしたい人』
→GPD Win Max2 2023がコスパ最強機
理由:万能に使える夢のコスパ最強ゲーミングPCだから
リンク
今回は以上です。
良かったら参考にしてみてください。
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