2023年にSteamDeck OLED(有機ELモデル)が新しく登場して話題を呼んでいます。
SteamDeck OLED(有機ELモデル) |
画面が7インチから7.4インチに拡大して綺麗になり、バッテリーも40Wh→50Whに大型化して電力効率アップも併せて、プレイ可能時間が40%も向上。今、世界的に売れています。
また旧液晶モデルは約2万円も
値下げされてとてもお値打ち価格になりました
この価格は円安なのによく頑張ったと思います
逆にこちらこそ今が狙い目かもしれません。
リンク
本記事を読むと
・SteamDeckとは?
・OLED版(有機EL)になって変わった所
・SteamDeckで何が出来るか?
・SteamDeckの良い所
・SteamDeckは今が買い時である理由
が分かります。(続く)
SteamDeckとは?
SteamDeckはアメリカのVALVE社が製造・販売する次世代の携帯型ゲーム機です。
Linuxベースの独自のSteamOSで動いており、
steamのゲームがパソコン初心者でも簡単に遊べる様に設計されています。
大手のゲーム機メーカーが本気で開発したモデルだけあって、コントローラーの作りや、スピーカーの音質含め、とても完成度が高いのが特徴。
SteamDeckの設計図 |
加えて、ソフトウェアの最適化が行われており、最新のアサシンクリードやサイバーパンク2077など、ハイスペックPCやPS5じゃないと動かない様な重いゲームでもサクサク動いてしまう。
価格が抑えられている為、ゲーム業界では話題となり、世界的にブームになっている商品です。
アサシンクリードオリジンの動作画面 |
サイバーパンク2077の起動画面 激重のゲームだが、およそ40fpsで動作する |
OLED版(有機EL)になって変わった所
見た目・外観の違い
・液晶ディスプレイから有機ELへ変更
・ディスプレイサイズ7インチ→7.4へ拡大
これらにより画面がとても見やすくなった。
上:従来のSteamDeck液晶版 下:OLED版(有機EL) 有機EL版は明らかに画面が大きく見やすい |
あと細かい外観変更としては、
・電源ボタンの色が橙色に変更
・アナログスティックの変更
グリップ部が艶消しから光沢へ
根本ボール部が白から黒色へ変更
これにより汚れが目立たなくなった。
上:従来版 下:OLED版 電源ボタンの色が黒から橙色へ アナログスティックの根本が白から黒へ 汚れが目立たなくなった |
細かい外観変更はあるが基本的にはほぼ同じ
サイズは同じで重さは29g軽くなった。
性能面での変更
・SOCはZen2 4C4Tのまま据え置き
・GPUもRDNA 2 8CPUのまま変わらず
基本的に処理性能やプロセス制御などは
変わっておらず、前モデルを踏襲した形。
そういう意味では競合のROG Allyと比べると
スペック的にはやや見劣りする。
(ただこの手のマシンのゲーム性能は単純にスペックだけでは語れない為、あくまで参考)
今回、性能面での大きな進化をさせなかったのは
新モデルしか出来ないゲームが生まれたり、
SteamDeckでプレイ可能かどうか判断するプロセスを複雑にしたくない。
ユーザーを混乱させたくないという開発側の意図がある様です。
バッテリー性能、駆動時間の向上
その代わり発熱やバッテリー性能は大きく向上
・6nmプロセスにして消費電力を下げた
・それに伴い、発熱量も低下
・関係ない回路の廃止によりコストダウン
・基盤もレイアウト見直しにより効率化
SteamDeck OLED版は ①バッテリー20〜50%向上 ②効率化により発熱量が低下 ③ダウンロードスピード最大3倍 |
これらにより本体は約29g軽くなり、
駆動時間も公式発表では前モデルに対して
20〜50%向上したとされている。
ここまでのまとめ
Steam Deck OLED版は
フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジ
大きな性能面での向上はない。
今までと同じ様に使えるモデルとなっている。
一方で画面は大きく見やすくなり、
バッテリーや発熱も改善されて、前モデルよりも一部モデルで値下げもある事から、
非常にお買い得モデルとも言える。
SteamDeckで何が出来るか?
・パソコンのゲームが手元で気軽に出来る
・Steamに最適化されおり、サクサク遊べる
・携帯機なので自由に持ち出せてどこでも遊べる
・Steam以外のゲームも楽しめる
Steam以外でも遊べる
SteamDeckで出来るゲームは何もSteamのゲームだけではありません。
EPIC ゲームランチャーをインストールして
EPICの無料ゲームを楽しむ事も出来る。
ちなみに下記のゲームは全て無料で筆者がゲットしたもの
EPICゲームのライブラリ |
またUBI connectをインストールして、
ゴーストリコンやアサシンクリードなどの
ビッグタイトルの無償お試し版をプレイする事も可能。
ちなみに下記はUBIソフトの『スプリンターセル ブラックリスト』の
筆者プレイ動画です。
動画のキャプチャそのものはGPD Win Maxで行っているが
SteamDeckであればこのくらいは軽く動いてしまうだろう。
『エミュのゲームもsteam同様に管理出来る』
またAmazonプライム会員ならば
無料で利用可能なAmazon Prime gamingも
SteamDeckで使う事が出来るので
メタルスラッグやKing of Fighterなどの往年の
Neo-Geo(ネオジオ)がタダでずっとプレイも出来てしまう。
筆者のAmazon Prime Gamingのライブラリ (Neo-Geoのゲームなど全て無料) |
Amazonプライムゲームは毎週の様にタダでゲームを提供しており、
これをSteamdeckで遊べるのは嬉しいポイント。
こちらに関しては低スペックパソコンでも気軽に遊べるので、
試した事がない人は一度覗きに行くと良いかも。
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他に出来る事・特徴
・パソコンと繋いでリモートプレイ可能
・Windowsをインストールも可能
・トラックパッドがあり、マウス要らず
・エミレータを入れると神機に変貌する
Windowsライクな使い心地
SteamDeckはゲームモードとは他にデスクトップモードを備えており、
SteamDeckデスクトップモードと仮想キーボード |
上の写真の様にパソコンのごとくWebブラウズやソフトのインストールが行える仕組みとなっている。また、SteamOSとは別にwindows をインストールする事も可能だ。
トラックパッドが使える
また、コントローラーにはトラックパッドを備えている為、簡単なパソコン操作であればマウスやキーボードをわざわざ繋がなくても手軽に操作出来るのが良い所。
SteamDeckのトラックパッド |
エミレータ機として超優秀
加えて、emudeck という統合型エミレータをインストールして昔遊んだレトロゲームや、PS2やPS3のゲームまでサクサク遊べてしまう所が凄い。
SteamDeckのemudeck (エミュデック)起動画面 |
下記動画は私の大好きな『おじいさん』が
紹介しているSteamDeckにemudeck を入れる方法
『何とPS3がサクサク動いてしまっています』
動画でも紹介されているが、
通常はパソコンである程度の知識を持った人しか遊べないエミュレータの設定も出来る様になっていて、簡単にグラフィカルなインターフェイスも設定出来るのが良い。
これらが全てマウスも使わずコントローラーだけで、しかもどこにでも持ち出せるポータブル機に収まってしまうのだから、まさに夢のゲーム機。
自分なりにカスタマイズする楽しみもある為、
世界中で売れているのも納得だと思います。
SteamDeckの良い所・優位性
・コントローラーとスピーカーが高品質
・ゲームを気軽にスリープ出来る
・廉価版+MicroSDカードでもちゃんと動く
Steam deckの良い所 その1
コントローラーとスピーカーが高品質
SteamDeckは大手が開発しただけあってスピーカーとコントローラーの出来が良いです。
まずコントローラーの配置と質感が良い。
握った時に十字キーとアナログの行き来も自然に出来て『人間工学に基づく設計がなされている』
と感じる。
加えて、使ってみれば分かるが、スピーカーもかなり迫力ある音質で、良いものを使っており、
大音量にしても当然音割れなどもない。
最初みるとややデカくて重いなと感じるかもしれないが、使い込むとその設計素性の良さが分かってくる。
なお、価格.comにもこんなレビューがあります
コントローラー用に最適化された完璧なUI。正直挙げたらキリが無いです。間違いなく言える事は、「コンソール機並みかそれ以上の品質を誇る完成されたプラットフォーム」
Steam deckの良い所 その2
ゲームを気軽に高速スリープ出来る
これは本当にSteamDeckの売りの一つだと思う。
公式より転載 |
通常、AAAタイトルのオープンワールドゲームとかをやっていると、キリがつくまでなかなかセーブ出来ない事が良くある。
そんな時、SteamDeckならば電源ボタン軽押しで簡単にスリープに入ってくれる。
それだけでゲームの中断が可能だ。
再開する際は、また電源ボタン軽押しで素早くスタート出来る。
その間、バッテリーはほとんど減らない。
これはWindowsパソコンには出来ない芸当だ。
厳密にいうとスリープは出来るが、再開時に接続が切れてしまっている。その間バッテリーもどんどん消費されてしまうので、易々とスリープには出来ない。
この機能があるのでSteamDeckがゲーマーに愛されていると言っても過言ではない。
そのくらい便利なのがこの高速スリープ機能だ。
Steam deckの良い所 その3
廉価版+MicroSDカードでもちゃんと動く
MicroSDにゲームを入れてもちゃんと動く。
当たり前と思うかもしれないが、そうではない。
SteamDeckはLinuxベースで動いているので
windows のNTFSやFAT32の形式ではなく、
EXT4形式でSDカードをフォーマットする事になる。
EXT4形式のデータ構成 |
これが実に高性能なのだ。
AAAタイトルの様な重いゲームであっても
実にスムーズに読み書きが出来るLinuxならではの最新のファイル形式なのだ。
正直言ってSteamDeckが大して高性能でもないのに、ゲームがサクサク遊べるのは、
このLinuxベースの軽さとSDカードのフォーマット形式EXT4形式に支えられていると言っても過言ではない。
SteamDeckの強み まとめ
・完成されたコントローラーとスピーカー
・バッテリーがほとんど減らないスリープ機能
・EXT4フォーマットによる高速読み書き
逆に言えば、現行モデルの不満点は
バッテリーの持ちだけだったが、今回OLED版でそこが強化された事で、まさに最強のゲーム機に変貌したと言えるだろう。
ちなみにSDカードは性能をフルに発揮する為に
以下の様な高速A2 U3タイプをオススメします。
リンク
SteamDeckが今買いな理由
・前作の細かい不満がほぼ解消された正当進化版
・携帯機の弱点であるバッテリーが大幅向上
・価格はまさかの据え置き・むしろ値下げ
・あと2年は新モデルは出ない
色々書いてきたが、これまでSteamDeckを見送っていた人にとっては今回のOLED版の登場は待望のものとなるだろう。
開発元によると、
SteamDeckのフルモデルチェンジは2025年以降になると述べられている。
あと2年は新モデルは登場しないのである。
それまで待ち続けるか、今こそ買うべきか
考えるタイミングが来ているのだ。
加えて、円高の中、価格はまさかの据え置き
そして唯一の弱点だったバッテリーの大幅強化となるとむしろ買わない理由がない
と筆者は考える。
パソコンのゲームを気軽にやりたいと思う人は
選択肢の一つとして考えるのもアリだと思う。
まとめ
SteamDeck OLED版は現行に対し
・バッテリーが大幅強化され
・液晶も大きく見やすくなった
『純粋に前作の正当進化版』と言える。
前から気になっていた人は一度候補の一つに入れてみるのも良いかもしれません。
また安くなった現行版も
まだ手に入るので良かったらチェックしてみてください
リンク
今回は以上です。
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